お役立ちコラム

ファクタリング保証とは

ファクタリングを「利用する側」「提供する側」双方にメリットを

資金繰りの不安とファクタリング

中小企業にとって、資金繰りは「日々の戦い」です。
月末の支払い、給与の支給、取引先からの入金。そのタイミングが少しずれるだけで、経営に大きな影響を与えることがあります。

  • 「銀行に相談したが、すぐに融資は出なかった」
  • 「仕入れはしたものの、売掛金の入金まで時間がある」
  • 「決算書が弱くて、どこも貸してくれない」

そんなとき、“最後の砦”として利用されるのが「ファクタリング」です。これは、企業が保有している売掛金(未回収の請求書)を専門業者に買い取ってもらい、現金化する資金調達の方法です。

近年、この手法は中小企業の間でも徐々に広まり、認知が進んできましたが、実際に使ってみた企業の中には、次のような課題を感じるケースも少なくないようです。

  • 希望した金額を買い取ってもらえなかった
  • 手数料が高すぎて、資金繰りがさらに厳しくなった
  • 突然、ファクタリング業者から「この債権は買えない」と言われた

こうした“現場の声”を受けて、私たちマイルストーン・コンサルティング・グループでは、業界初※の「ファクタリング保証サービス」を立ち上げました。

※2025年2月時点 自社調べ

ファクタリングの仕組みと限界

ファクタリングは、もともと海外では一般的な資金調達手段で、日本でも広がりつつある手法です。銀行融資とは異なり、担保や保証人が不要で、スピーディーに現金を確保できるのが最大の特徴です。

仕組みはシンプルです。

  • 企業(セラー)は、まだ入金されていない債権(売掛金請求書)をファクタリング会社に提出
  • ファクタリング会社がその債権を審査
  • 問題がなければ、その債権を買い取り、企業は即座に資金を受け取る

しかしこの“シンプルさ”の裏には、見えない壁があります。
それは、「信用リスク」です。

売掛金の買い取りは、あくまで取引先(=バイヤー)が予定通り支払いを行うこと、ファクタリング利用企業(セラー)の資金繰りに問題が無いことを前提に成り立っています。
そのため、ファクタリング会社は以下のような判断を求められます。

  • このバイヤーは信頼できるか?
  • 過去に支払い遅延やトラブルはないか?
  • ファクタリング利用企業の経営状態はどうか?

もし、これらに少しでも“疑問”が生じると、買取不可や、金額の減額、手数料の上乗せといった判断が下されることになります。

つまり、いくら売掛金があっても、実際に資金化できるかどうかは“(バイヤー・セラー双方の)信用に大きく依存するのです。

また、この“信用”に関しては、債権を買い取る側(ファクタリング会社)にとっての大きなリスク要因であり、少しでも疑問があった場合には買い取った金額を正常に回収できるかという不安と常に隣り合わせの状態となります。

ファクタリング利用に“信用”を与える「ファクタリング保証」

このような課題を解決するために誕生したのが、「ファクタリング保証」という新しい仕組みです。

これは、簡単に言えばファクタリング取引全体して“保証を担保する”というサービスです。

具体的には、マイルストーン・コンサルティング・グループ(当社)がファクタリング利用企業の審査を行い、「この企業(バイヤー・セラー)であれば保証できる」と判断した場合、ファクタリング会社に対して保証を行います。
もし取引先からの支払いが滞ったとしても、当社がその損失を一定額まで保証するというものです。

これにより、ファクタリング会社はリスクを大幅に抑えることができ、より積極的に債権の買い取りを実行できるようになります。結果として、ファクタリング利用者は「希望金額に近い資金を安定した条件」で受け取れ、また、ファクタリング会社側は「回収不能状態を回避」できるのです。

併せて、マイルストーン・コンサルティング・グループ(当社)もファクタリング会社と協業することで、多くのファクタリング利用者の資金調達の後押しをすることが出来ます。

「三方よし」のビジネス環境を目指して

この仕組みを立ち上げた私たち、マイルストーン・コンサルティング・グループは、金融機関ではありません。
私たちは、中小企業の資金繰り支援を専門とする財務コンサルティング会社です。

これまで数多くの企業の財務再建や資金調達のご相談を受けてきましたが、その中で感じたのが、「制度と現実のギャップ」でした。

<利用者側の視点>

  • 財務的にはしっかりしているのに、過去の遅延で信用が低く見られている
  • 本業は好調なのに、数字に表れない部分で資金調達が難しくなる

<ファクタリング会社側の視点>

  • セラーとバイヤーの両方の遅延・回収不能リスクを検討する煩雑さがある
  • ノンリコースローンであるために、リスクを考えると好条件での債権買取に積極的になれない

こうした“もどかしさ”をなんとかしたい。
だからこそ、金融ではなく「現場視点」から生まれた仕組みとして、この保証制度を開発したのです。

導入企業の期待できる効果

実際に、ファクタリング保証を導入いただきたい企業は、次のような結果が見込めます。

※あくまで一例です。

  • 「希望額が満額近く通った。今までは70%しか調達できなかった」
  • 「コスト面も、保証を加えても以前より抑えられた」
  • 「急な資金ショート時、保証があることで継続的な支援を受けられた」

また、ファクタリング会社にとっても、保証があることでロス率(債権回収不能)を抑制できるため、より前向きな営業が可能になります。
さらには、一般投資家や金融機関からの資金調達交渉においても「保証付き債権」という位置づけは、信頼材料としてのインパクトがあります。

私たちがこの保証サービスをつくった理由は、単に“便利な資金調達手段”を増やすためではありません。

  • 信用がある企業が、正しく評価される仕組みを作りたい
  • 中小企業の資金調達に、もっと「継続性」と「安心感」を届けたい
  • ファクタリングという制度を、もっと「不安なく使える制度」にしたい

これらは、財務コンサルティングという立場で、数えきれない現場に向き合ってきた私たちだからこそ見えてきた課題でした。

ファクタリング保証は、資金繰りに「信用」という後ろ盾を与える仕組みです。
そしてこれは、企業の未来を“資金難で止めない”ための新しい選択肢です。

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